本|Mary Poppins : P. L. Travers - penのお菓子日記

本|Mary Poppins : P. L. Travers

お菓子にちなむ本のご紹介です。きょうは「Mary Poppins」。最近は日本の託児所の名前になっているほど世界的に有名な乳母、メアリー・ポピンズの話です。

Mary Poppins


1930年代にイギリスのP.L.トラヴァースが書いた童話で、シリーズで何冊か出ています。ごく簡単に言うと、こうもり傘を持って空を飛んでバンクス家にやってきたメアリーという不思議な力を持つ乳母と、バンクス家の子どもたちの話。

「Mary Poppins」という題名は日本では「風にのってきたメアリー・ポピンズ」と訳されていました。子どものころ、この本を岩波少年文庫で持っており愛読していました。

私はハリー・ポッターのようなファンタジーやSFはあまり興味がないのですが、この話のようにふつうの日常の暮らしがきっちり書かれているものは好きです。

ごく普通の暮らしの中でたまにとんでもなく変わったことが起きるのがいいのです。たとえば、「奥様は魔女」とコーヒーケーキに書いたドラマの「奥さまは魔女」あるいは、初期のスティーブン・キングの小説なども同じ理由で楽しめます。

いくつかのエピソードから成っています。印象に残っているのは、やたら過保護な飼い主に反発する犬,アンドリューの話。アンドリューの飼い主(女性)は金持ちで、アンドリューをとても可愛がっている。

アンドリューは絹の枕の上に寝て、今のペットみたいにコートを持っていたり、爪を床屋さんで研いでもらいます。ご飯もゴージャス。だけどアンドリューは自分の暮らしにうんざりしており、近所で見かける野良犬にあこがれています。

ほかには有名な踊り続ける牛の話、ベッドの間違った側から起きたために一日中むしゃくしゃしていたある火曜日のマイケル(バンクス家の長男)の話。

どれもおもしろいのですが、一番好きなのはムクドリの話です。以前このムクドリはバンクス家の末っ子の双子の赤ちゃんと話ができて楽しかったのです。双子のほうもムクドリや風、木、星などと意思疎通できていました。

しかしある時、ムクドリが話しかけても双子はもう何もわからない。双子もパニックになって泣きます。実は歯が生え始めて普通の人間になってしまったのです。ムクドリはこの日が来ることを予期していたのですが、深いショックと悲しみを覚えます。

さて、メアリー・ポピンズは子どものいる家の乳母の話なので、食べ物はいろいろ出てきますし、イギリスの童話なので紅茶を飲むシーンも多いです。

特にお菓子がたくさん出てくるのは、Mr.Wiggのバースデーパーティー。空中に浮かびながら以下のお菓子をいただきます。
piles of bread and butter, crumpets, coconut cakes and a large plum cake with pink icing

バター付きのパンの山、クランペット、ココナツケーキ、ピンクのアイシングのついた大きなプラムケーキ

この中で子どもの私が特にあこがれたのが「バター付きのパン」。なんと地味な庶民の私。たぶんケーキ類は想像できなかったのでしょう。また、私が小さいころ、朝食は和食でトーストを食べるようになったのは中高校生ぐらいになってからでした。

小学生のときは、バターやパンと聞いただけでなんだかすごくおいしそうに感じていましたが、それは成長してからも同じです。OL時代は、朝ごはんを食べて出勤したのに、会社のそばでモーニングセットについてくるトーストを食すのが生きがいの一つでした。



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2013-02-12 22:00 | Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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